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朗読たんぽぽ~ことばの綿毛を飛ばそう~Ⅱ

ケロログ掲載の“朗読たんぽぽ”パートⅠ復活を祈りつつ、パートⅡでは、夏目漱石「三四郎」、芥川龍之介「雛」「蜘蛛の糸」、山川方夫「夏の葬列」「歪んだ窓」、山本周五郎「鼓くらべ」を掲載。なお「フランケンシュタイン」は前半がパートⅠに収録されており、ここでは後半のみの連載となっております。

Entries

山本周五郎「鼓くらべ」1


 そのうち取り組んでみたいなぁと、著作権が切れるのを待っていた山本周五郎。念願叶って、この度やっと「鼓くらべ」に挑戦いたします。初出が少女向けの雑誌だったからか、真っ直ぐな思いを、周五郎さんはとりわけ真っ直ぐに表現していて、後に教科書に採用されたのも、さもありなん、と言えそう! 
 もともと4章からなる作品ですので、ここ“朗読たんぽぽ”でも1章ごとにファイルを改め、全4ファイルでの連載を予定しています。よかったら、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
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夏目漱石「夢十夜」第十夜


 『夢十夜』の最終話・第十夜をお届けいたします。今回の主人公・庄太郎は、第八夜に出て来たあの庄太郎と、きっと同一人物。だって「女を連れて通る」ところが床屋の鏡に映ってましたもの、ねぇ?!
 『夢十夜』では一夜一夜が緩やかに繋がり、この世とあの世も緩やかに繋がっていて、そこから立ち昇る奇妙で不思議な空気が全体を被っている・・・。そんな印象を持って今年(2018年)のお正月から連載を始めた私ですが、完結させてみると、もちろん喜びは大きいのですが、文字から音への起こし方、等々、もっと別のアプローチもあったかなぁなどと、複雑な想いも押し寄せてきます。けれど一気に成長できるわけでも、ぱっと解決策が浮かぶわけでもありません。日々ちゃんとご飯を食べて、いろいろ見聞きして、しっかり身体も動かして、小さな挑戦を続ける。それしかなさそう。何より、「朗読たんぽぽ」にお訪ねくださる“あなた”に感謝!!して。(←第九夜←第一夜

夏目漱石「夢十夜」第九夜


 黒い頭巾を被って出て行ったお父さん。“おおよそ”の雰囲気でも背景に入れたいなぁ、でもまさか「鞍馬天狗」ってわけには・・・などと探していたある日、「陸奥宗光」の黒頭巾写真発見! ひとまずダウンロードしたその明くる日、今度は新聞下欄の雑誌広告から「陸奥宗光の“交渉力” 龍馬の相棒にして不世出の外交官」という謳い文句が目に飛び込んで来たのは正に奇遇! あら、そのまま端的な解説になってると思ったのも確かですが、何よりも“縁”を感じ、「写真を使うといいよ」と励まされた気分に。
 また背景動画後半にはセオドア・ウォレス(1859~1939)の「子供をおんぶする女性 横浜1893」を拝借。いつも冷飯草履を履いている第九夜のお母さんは、足元も着物ももっと粗末に違いありませんが、少なくとも当時のムードは共有できるかな、と。(←第八夜第十夜→

夏目漱石「夢十夜」第八夜


 帳場格子の向こうで札の勘定をする「色の浅黒い眉毛の濃い大柄な女」の髪や身なりの描写に「銀杏返し」と「黒繻子」が出てきますが、この二つの言葉を親しいセットに感じてしまったら・・・、実は私もその一人ですが、長く生きてきた証拠なのかも? あの流行り歌、タイトルは「すみだ川」でしたっけ? 
 さて今回のファイルも、背景に多くの画像をお借りしました。パナマ帽を撮影された Hex さんにはもちろん、毎回フリーで画像を提供してくださる皆様に深く感謝申し上げます。いつも本当に助けられています! 有難うございます!!(←第七夜第九夜→

夏目漱石「夢十夜」第七夜


 英語教育法研究のため国から留学を命じられ、夏目漱石は明治33年、船でイギリスに渡っています。今回のファイル「夢十夜」第七夜には、その船旅で実際に体験したこと、例えば宣教師と思しき異人との出会いなどが落とし込まれているのだそうです。「ついに発狂か?」などと心配されるほどの神経衰弱に陥り、3年に満たず帰国を余儀なくされた漱石の胸のうちまで透けて見えてもいるような・・・?(←第六夜第八夜→

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プロフィール

森下潤子

Author:森下潤子
 2008年、ドキドキしながら始めた“朗読たんぽぽ”。何かに突き動かされるように次々と録音・UPを繰り返すうち、3年足らずで容量が満杯に……。
 やむなく2010年、この“パートⅡ”開設に至りました。その際YouTubeにファイルを置く方式に切り替えたことから、こちらのファイルには背景動画を付けておりますが、朗読するのは同じ私で、作品への取り組み方も同じです。よろしかったら、どうぞあちらもこちらも分け隔てなくお訪ねくださいませ。掲載作品の検索はこちら→【作品リスト】からどうぞ。しかしパートⅠがお世話になっているケロログは消滅なのでしょうか? とすればリストも消え……、どうすべきなのか、名案はまだ浮かばず悩んでおります。

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