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朗読たんぽぽ~ことばの綿毛を飛ばそう~Ⅱ

ケロログ掲載の“朗読たんぽぽ”パートⅠ復活を祈りつつ、パートⅡでは清少納言「枕草子」連載を開始。収録作品は他に夏目漱石「三四郎」、芥川龍之介「雛」「蜘蛛の糸」、山川方夫「夏の葬列」「歪んだ窓」、山本周五郎「鼓くらべ」など。

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樋口一葉 「にごりえ」 7-1


 とうとう、というかやっと第7章に突入した「にごりえ」。この章では再び源七・お初の家の様子が描かれます。夫にも子供にも優しかった第4章のお初が、今回のファイルでは声を荒げて息子・太吉郎を叱り飛ばしたり・・・、読んでいてもやるせなくて、切ない。 
 世間には大きな堪忍袋を持っている人もいれば、小さいのしか持ち合わせてない人もいるのでしょうが、プッツンと緒が切れるきっかけなんて、おおかたは些細なつまらぬことなのかもしれません。(←6-2
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樋口一葉 「にごりえ」 6-2


 今回のファイルにはお力が七つの時のお遣いの話が出てきます。今の私たちには奇異に映りますが、昔のお遣いにはどうやら味噌漉しが必需品だったらしく、日舞の「子守」に出て来る奉公の女の子も赤ん坊をおんぶして手にはやっぱり味噌漉し! 可哀想にこの子は、買った油揚げをトンビにさらわれてしまうんですが・・・、さてお力のお遣いや如何に? 
 身の上話の後半、もうお力は酔いもすっかり覚めてしまったのかもしれません。(←6-17-1→)

樋口一葉 「にごりえ」 6-1


 第6章も前章と同じく7月16日の話ですが、この章ではお力の生い立ちが明かされます。話の引き出し役は、きっとご想像のとおり、結城朝之助です。お力はというと、御酒をぐいぐいと何杯も大湯呑であおり・・・さすがに少し酔っぱらったのでしょう・・・長い打ち明け話を始めます。
 それではまず前半を、どうぞ!(←5-26-2→)

樋口一葉 「にごりえ」 5-2


 今回のファイルは明治の何年かはともかくも、7月16日のお話です。しかし一葉さんが何故そのように日にちを指定したのか気になり、調べるうち、7月16日が閻魔賽日(エンマサイジツ)に当たるからではないかしら、と。
 なんでも閻魔賽日には「地獄の釜の蓋が開く」のだそうで、鬼も亡者もお休みになるらしいのです。ということであれば、お店者(商店の奉公人)が菊の井のような所に繰り出して一杯やりたくなるのもしかり! そしてお力が「白鬼」を返上したくなるのも、またしかり?(←5-16-1→)

樋口一葉 「にごりえ」 5-1


 「にごりえ」第5章。今回のファイルは何だかルポルタージュみたいな感じで始まっています。一時、吉原の近くに暮らしたこともあった一葉さんですから、そういう世界に生きる女性の身の上話を耳にする機会はいっぱいあったに違いありません。そしてその愚痴やら嘆きまで、一葉さんはそのまま全部、偏見なしに受けとめる聞き上手だったのでしょう。だからこそ、こうして小説に昇華できたのでしょうね、きっと。(←4-25-2→)

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プロフィール

森下潤子

Author:森下潤子
 2008年、ドキドキしながら始めた“朗読たんぽぽ”。何かに突き動かされるように次々と録音・UPを繰り返すうち、3年足らずで容量が満杯に……。
 やむなく2010年、この“パートⅡ”開設に至りました。その際YouTubeにファイルを置く方式に切り替えたことから、こちらのファイルには背景動画を付けておりますが、朗読するのは同じ私で、作品への取り組み方も同じです。よろしかったら、どうぞあちらもこちらも分け隔てなくお訪ねくださいませ。掲載作品の検索はこちら→【作品リスト】からどうぞ。しかしパートⅠがお世話になっているケロログは消滅なのでしょうか? とすればリストも消え……、どうすべきなのか、名案はまだ浮かばず悩んでおります。

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