朗読たんぽぽ~ことばの綿毛を飛ばそう~Ⅱ

“朗読たんぽぽ”パートⅠでは漱石の「草枕」などの小説の他、童話、ファンタジー、詩を掲載。こちらパートⅡでは「フランケンシュタイン」や芥川龍之介の「雛」、「蜘蛛の糸」を視聴いただけます。只今連載中の「三四郎」共々、どうぞよろしくお付き合いくださいませ。

Entries

夏目漱石「三四郎」12-2


今回のファイルは三四郎が芝居小屋に入るところから始まりますが、どうやらこのシーン、漱石さんが明治40年に観た第2回文芸協会演芸大会が下地になっているようです。当時の小屋の様子などは、背景に挿入した「呉服座」(明治村保存)の画像でご想像くださいませ。なお、入鹿・斬り合・唐めいた装束(ごめんなさい、他にフリー画像を見つけられず、聖徳太子の画像にも応援を頼んでます)といった言葉で説明されている演目は、杉谷代水が書き下ろした『大極殿』。実際には休憩の後にもう一本、坪内逍遥翻訳の『ハムレット』も上演されたということで、背景に、着物姿の杉谷代水と帽子を被った坪内逍遥の写真を二回、連続で挿入しております。(←12-1
スポンサーサイト

夏目漱石「三四郎」12-1


『三四郎』第12章・第1ファイルです。演芸会の招待券を使う気など全くないのに、わざわざ誘いに来てくれた三四郎を慮って、「散歩ながら其所まで行く」と、広田先生は“廻套”を着て出ます。“まわし”とルビがふられた“廻套”とは明治期にイングランドから伝わったインバネスコートのことで、男物和装コートとして日本で流行したのは大正から昭和の初めにかけてなのだそうです。そう言えば亡き父も、寒い時期に着物で外出する際は、襟に毛皮のある“それ”を羽織っていたなあ・・・と。我が家で「インバ」と呼んでいたその外套を背景動画用に探しましたが、フリーのものが見つけられず、ここではご参考までに洋装のインバネスを掲載いたしました。(←11-712-2→

夏目漱石「三四郎」11-7


『三四郎』第11章はけむに巻かれたまんまで終了。もしここで、先生の「ハハハハ」の意味と結婚しない理由についてのアンケートをとったら、さて、どんなご意見が飛び出しますやら。さぞかし面白い集計になることでしょう。(←11-612-1→

夏目漱石「三四郎」11-6


広田先生の夢の話、もしかして、漱石さんが『夢十夜』の「第十一夜」のような気持ちで書いた、なんてことはないのでしょうか? 『三四郎』が『夢十夜』連載終了の一月後に始まった新聞連載だったことを思えば、何だか・・・?? 「夢だから不思議で好い」の広田先生じゃありませんが、そのうち拙ブログ“朗読たんぽぽ”も、不思議で妖しい『夢十夜』の世界に取り組んでみようかな、などと考え始めています。もちろん『三四郎』をきちんと完結させるのが今の目標! 次回のファイルで第11章が終わりますから、最終の第13章まで、もうひと頑張りとなりました。(←11-511-7→

夏目漱石「三四郎」11-5


 『草枕』を作成していた頃もそうでしたが、この『三四郎』でも、漱石さんの言葉遣いは妙に私のツボを押さえるらしく、あぁこの人と同時代に生きて直に会話ができたなら!!などと、幾度となく思わされています。今回は「頭の出来が甚だ不親切」なる言葉に大いにくすぐられ・・・でももちろん録音本番ではシレっと読みたいので、下読みでアハハウフフと存分に笑ったことでした。
 さて“救世軍の太鼓”のくだり、背景の顔写真は創立者ウィリアム・ブースのものです。(←11-411-6→
*CommentList

ご案内

プロフィール

森下潤子

Author:森下潤子
 2008年、ドキドキしながら始めた“朗読たんぽぽ”。何かに突き動かされるように次々と録音・UPを繰り返すうち、3年足らずで容量が満杯に……。
 やむなく2010年、この“パートⅡ”開設に至りました。その際YouTubeにファイルを置く方式に切り替えたことから、こちらのファイルには背景動画を付けておりますが、朗読するのは同じ私で、作品への取り組み方も同じです。よろしかったら、どうぞあちらもこちらも分け隔てなくお訪ねくださいませ。掲載作品の検索はこちら→【作品リスト】からどうぞ。お探しの物語などが、見つかるとよいのですが……。

最新記事

最新トラックバック